セラミックには陶磁器に代表される自然に産出される陶土などを粉砕し、成型、焼成したオールドセラミックと、原料を調整し添加物などで調質、成型、高温焼成したファインセラミックがあります。 ココで言うセラミックはファインセラミックの事です。
セラミックには多くの種類がありますが、硬度、非電導性、耐食性、安価などの特徴を持つアルミナセラミック、ナイフや包丁などに使用されているジルコニアセラミック、他にも窒化珪素、炭化珪素などがあります。
酸化アルミナ(AL2O3)を80%程度以上とし、これに色々な添加物を加えた粉末にプレスで高圧をかけ成型しますが、型に流し込んで成型する事もあります。 多くの方が、同じセラミックであればどれも同じだと思われていますが、、粉度、添加物の分量、加圧力、焼成温度、時間などによって製品に評価すると100点から20点の差があります。
目で見ただけ、形が同じなどの判断は危険です。 プレス加圧をしたセラミックは、ダイヤモンドカッターでも切断加工する事は困難ですが、流し込み成型品は、ダイヤモンドカッターでスゥーっと切れる感じで耐摩耗性にも1〜5倍の差があります。 摩耗を重視する場合にはよく検討しなければなりません。 弊社ではこれからもファインセラミックの耐摩耗製品の開発を続けていきます。
 



  耐摩耗性品にセラミックを使用する事を考えたのは、弊社 技術員です。 もう25年も前になりますが、耐久性を要する製品のパーツ、ベルトコンベヤーのベルトの付着物の除去に係わる製品の開発者・目黒一男氏 (現在 日本通商株式会社 製品 ベルトクリーナ 【製品・ベルバーン】の開発者が、今回も新しいタイプのベルトクリーナを開発しました。 一般の方達が見てもこのクリーナは良いのでは?と思うようなシンプルな構造でありながら、クリーニングの効果も従来製品には無かったクリーニング効果を実現しました。 製品の開発にあたっては、様々なテスト試験を試し3年の歳月をかけて完成させました。 軽量設計で取付も容易な新しいタイプのベルトクリーナも是非一度お試し下さい。









下写真(左)プレス加圧成型品セラミック (右)鋳込成型セラミックをコンクリートに置き、ハンマーで叩いた状況です。 プレス成型品セラミックでは、セラミックボールがコンクリートの中にめり込んでしまっています。 鋳込成型品セラミックボールは粉々に潰れてしまいました。
この事より、見た目では同じセラミックですが、セラミック自体の品質によって硬度は異なります。







セラミックシート用のセラミック破砕粒です。 破砕粒は、シートの仕様によって、粒の大きさを調整して、シートに配合します。