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二酸化ケイ素(SiO2)骨格(フォーマーイオン)とし、各種の金属イオンを酸化物として〔modefied(修飾イオン)として〕取り込んだガラス製品は、われわれの生活の中で幅広く利用されています。硬度と剛性、あるいは透明性、耐汚染性、耐薬品性、水蒸気バリア性、ガスバリア性といった特性を生かした用途として、各種容器、照明、表示製品、光学ガラス、色ガラス、工芸ガラス、ソルダーガラス、結晶化ガラス、耐圧・絶縁ガラス等、われわれの身近でその応用製品は使われています。
しかし、一般にガラスは高温で溶融して初めて成形加工が可能となる物質であり、逆にいえば、高温で溶融しなければならないことが、ガラスの用途展開の限界点でもあります。
そこで、これらの問題を解決するために作られたのが、常温で無機のガラス膜を形成するコーティング剤です。 |
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TMP COATING GLASSは主剤と触媒の2液を混ぜるタイプの溶液です。SIRAGUSITAL−B4373の最大の特徴は、ガラス質膜が常温で生成されることです。しかも、その膜質は環境上の汚染懸念物質となる有機物成分を一切含まない完全な無機質であり、これにより、ガラス本来の持つ特性がそのまま膜の特性として再現されることになります。ガラス膜質の硬度は下地によりますが鉛筆硬度3H〜9Hと非常に硬い塗膜性能です。また、耐候性、耐薬品性、耐水性、耐ガスバリア性、耐熱性(600℃〜2000℃)といった効果がありますが、表にすると下記のようになります。 |
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上記写真 コーティングを50%塗布したものを、塩酸原液に漬けると、通常コーティングをしていない場合には、すぐに錆びてしまいます。 コーティングをした箇所は、塩酸原液に漬けても何の変化も見られません。 常温で硬度な塗膜を整形する新しい素材です。 塗膜は、9Hと非常に硬く、様々な用途で使用する事が出来ます。 |
塩酸原液にコーティングしたスチールを漬けると、酸化し煙が出ますが、コーティングした部分には、変化した後が見られません。 |
鉄鋼建造物は公共の橋梁に見られるように、毎年繰り返し補修されています。ペイントの塗替え工事が欠かせないのが現状です。 放置しておくと忽ち手が付けられなくなってしまいます。 それ以外でも化学工場、酸洗い工場、脱硫装置、船舶などでは、腐食、発錆に困っている現場が多くあります。 勿論、通常の塗装をするにも塗料以外の施工費が高額な為に、ローテーションを減らす事が出来ます。 コーティングが薄く硬い塗膜を整形する事で、酸、アルカリを遮断し長時間にわたり腐食を防止します。 |
@ 無機質ですので、紫外線や酸性雨等の外的要因に不感で、長期に渡り優れた耐久性を発揮します。
A 接着性、耐水性、耐酸性に優れています。
B 一液性で、塗布後空気中の湿分と反応し、完全硬化後は9Hの硬度が得られます。
C 有機溶剤を含んでいません。
D 化学的、生理的に安定しており、不活性です。 |
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コーティング対象物 |
コーティング効果 |
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鉄 |
耐候性・防錆性・耐酸性・耐摩耗性・絶縁性 |
アルミニウム |
耐候性・耐酸性・耐摩耗性・絶縁性・遠赤外線放射 |
ステンレス |
耐候性・高温耐酸性・帯電防止 |
塗装面 |
耐候性・高温耐酸性・防微性・帯電防止 |
セメント ※1 |
防水性・防カビ性・耐酸性・耐摩耗性・クラック防止 |
木材 ※2 |
防水・防湿性・防虫性・硬質化・難燃処理 |
紙 |
防水・防湿性・防虫性・硬質化・遠赤外線放射 |
繊維 |
防水・防湿性・防虫性・硬質化・遠赤外線放射 |
樹脂 ※3 |
耐候性・防雲性・耐摩耗性 |
耐火物 |
耐熱性・溶融金属離型性・遠赤外線放射 |
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【左図 説明】
左図 (A)にあるように、左側は目にも見えない隙間さえも埋めてしまう事で、コーティングの内側に浸透させません。
右図 (B)のように、水蒸気までもカットしてしまいます。完全に埋め尽くされてしまう事で、従来のコーティング材には無かった保護力です。
施工は、ハケ、スプレーガン、ローラーなど簡単に施工する事ができます。 |
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